川島東土地改良区
川島東土地改良区理事長の 挨拶
私達の土地改良区は昭和40年に、地域で活動していた岡山地区上地
改良区と山田地区土地改良区が合併する事で設立されました。この二つ
の土地改良区は設立当時の記録が残っていませんが、恐らくそれまでに
設置されていた耕地整理組合や水利組合が、昭和24年の土地改良法施
行と昭和27年同法改正による組織変更、また昭和40年当時の全国的
な土地改良区の合併推進によってその当時の組織へと設立されたものと
考えております。
設立当時の川島東土地改良区は大正池、古志田池、塚池、平倉池そし
て源光寺谷の5箇所の溜池と併せて四国山地からの谷水を水源として稲
作中心に活動してまいりましたが、これまで干ばつの被害を受けること
も多く、水源確保が最優先の課題でした。
こうした申、法改正に合わせた合併運動と、土地改良区の大規模化に
よる潅漑施設への国費投人の流れもあり、潅漑揚水施設の着工に取りか
がり、吉野川南岸堤防付近から大正池まで揚水施設が竣工した経過があ
ります。
設立当時約200軒の組合員と、55.7ヘクタールの水田を誇って
いましたが、最近の傾向として農業従事者総の高齢化、米余りによる食
糧管理制度の変革、そして価格の低迷が各農家の稲作離れに拍車をかけ、
令和7年現在では組合員数70軒を割り込み、水田面積も20ヘクタール
を下回るようになりました。
現在改修中の古志田池と、改修の完了した大正池と塚池は暫くの間は
水源として有効に稼働しますが、未改修の平倉池の施設老朽化が課題と
して残っています。また、吉野川南岸近くの水源から大正池に至る揚水
施設、特に埋設揚水管の老朽化は深刻です。
今後の課題としては、未改修溜池の補修工事、前述の埋設揚水管全面
改修が最優先として残っています。
これまで川島東土地改良区の運営と活動にご尽力いただきました地域
の皆様方、周辺各地土地改良区の皆様方、そして、徳島県土地改良事業
団体連合会の皆様方。吉野川市、徳島県更に農林水産省の農村振興局他
関連部局の皆様方には心から御礼を申しあげますと共に、更なるご指導
ご鞭捷を切望いたします。また本年は猛暑の連続で農作物の被害も懸念
されておりますが、ご尽力賜りました皆様方のご健勝と各組織の弥栄を
祈念し、末筆ではございますが御礼のご挨拶と致します。
令和7年8月吉日
川島東上地改良区 理事長 三木 尚